名画座を中心に、温泉・おでん街のある昭和の香り高いエリアになればいい
「七間町から映画館が消える」新静岡センター再開発ビルに静活がシネマコンプレックスとして十スクリーンの映画館を入れることが決定し、その後の七間町にある映画館の存続は白紙という新聞発表があった。新静岡センターに十スクリーンがあれば、清水、藤枝にシネコンができ、映画を観る人口の減少を考えると、現在の七間町にある四映画館九スクリーンは明らかに供給過多である。構造上残すのであれば、七間町にある全ての映画館に莫大な費用をかけて耐震工事をしなければならないこともよく理解できる。だが、明治期の若竹座から始まって現在に至り、静岡市も「七ぶらシネマ通り」として認め、税金を投入してまで整備したモニュメント群も立ち並ぶ、静岡市民の文化遺産と化している七間町映画館街。(静岡市はフランス・カンヌと姉妹都市でもある。)その中で、せめて大スクリーンと文化的財産である壁画を有し広いステージまで残っている「オリオン座」だけでも残すことはできないのだろうか。
 ビデオ・DVDによって映画人口は減少した。家庭ではホームシアターとして大画面でDVDを観ることが流行だが、シネコンで観る映画は、ホームシアターと同じではないか。オリオン座のような大スクリーンで観てこそ映画を観る楽しさだ、と思うのは私だけだろうか。
 新作をセンターのシネコンで上映して、名画と呼ばれるものを七間町の映画館で観るという方法もある。オリオン座の舞台を利用して落語会、大道芸の発表会を開くという方法もある。
 ただ、七間町商店街と周辺住民がこれからの「七ぶらシネマ通り」とどう関わるのか。まず、自らの考えをまとめ上げて映画館跡と連携を取ることが大切であると思う。
(個人的には、地方の渋谷と呼ばれている駅前の丸井、109、パルコに行かない四十代以上の人たちが集まり、落ち着いて買い物ができる専門店街。中心に名画座があり、温泉(スーパー銭湯)もあり、近くにおでん街も存在するエバーグリーンな昭和の香りがする七間町が希望なのですが・・・。)
 駅周辺に全てをまとめ、移動に便利というだけで街をコンパクトにすることは決して街を良くすることではない。静岡市街地の多面的な広がりを保つことが大切。そして、人々が歩いて街を散策することで、その移動中にお気に入りの店を発見することを楽しむ。これこそが街が生きていると言えるのではないだろうか。
 商店街もただ人がいっぱい来れば良いのではなく、個人店と同じで、ターゲットを絞り込み、商品をより専門化していくことが生き残る道だと思う。

| 大石精肉店 | 15:00 | comments (0) | trackback (1) | - |
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